母乳育児をもっと自由に。「肩の力をもっと抜いていいんだと思えた」――2組の夫婦の冷凍母乳体験談 2021.07.27 みなさんは、赤ちゃんへの授乳方法に“冷凍母乳”という選択肢があることをご存じでしょうか?「やり方がよくわからない」「手間がかかりそう」などのイメージを抱いている方もいるのかもしれません。 しかし、いざ冷凍母乳を使ってみると、「ママのゆとりが増えて、パパは育児にもっと参加できる」という魅力もあるようです。そこで今回は、実際に冷凍母乳を活用していたというAさん夫妻とTさん夫妻にお話を伺ってみました。 産院で知って冷凍母乳を即導入。Aさん夫妻の場合 ――冷凍母乳は、どういうきっかけで始めたのですか? ママ 出産した病院が母乳のみの育児を推進していて、そこで冷凍母乳のことを教えてもらいました。妊娠中から、母乳の出がスムーズになるようにとマッサージの指導をしていただいたこともあって、母乳の出はよかったです。 そのため、母乳だけで育てることができそうだったのですが、授乳中の赤ちゃんの顔を夫が見られないのはもったいないなと思って。授乳中の顔って、すごくかわいいんです。その顔を見ることができないのは、父親として寂しいんじゃないかなと。 それで、助産師さんに「哺乳瓶を使ってみたい。粉ミルクも飲ませていいですか?」と聞きました。そしたら、「おっぱいがよく出るから、母乳を冷凍して、それを解凍したものを哺乳瓶であげればいいですよ」と言われて。そのときに、搾乳器の使い方を教えてもらったんです。 搾乳も解凍の仕方も簡単で、冷凍保存しておいたフリーザーバッグを流水で解凍すればすぐに使えて、その手軽さもいいなと思いました。 ――入院中に、すでに搾乳を体験したのですね。 ママ そうなんです。退院するときには冷凍母乳を持ち帰れて、退院したその日から夫はさっそく哺乳瓶で冷凍母乳をあげることができました。搾乳は、最初は初めてのことなので少し手間取りましたけど、回数を重ねるたびに母乳の量も増えるからやりやすくなるんでしょうね。慣れてからは上手にできるようになりました。 ――おっぱいのトラブルはなかったですか? ママ 初めの頃は、おっぱいへの吸い付きが浅かったことから乳首が切れて、とても痛い思いをしました。授乳のたびに悲鳴を上げていたんですよ(笑)。そのときに、冷凍母乳があることで、一時的に夫に授乳を代わってもらえたのはよかったです。本当に助かりました。 パパ 痛すぎて、叫びながら授乳していたよね(笑)。僕は、そのたびに赤ちゃんと触れ合える時間が増えてうれしかったです。 楽しく、みんなで育児をしていけたらいい ――冷凍母乳を活用して、よかったことを教えて下さい。 ママ 私はもともと、「赤ちゃんはみんなで育てたい」「みんなにかわいがってほしい」という気持ちが強かったので、冷凍母乳を用いたことは大正解でした。夫はもちろん、両親や友人も授乳ができるので、たくさんの人と関わりながらオープンな育児ができました。 いろいろな人とコミュニケーションを取りながら育っているからか、息子はどこで誰と会っても人見知りをしないんですよ。今年の4月から保育園に通い始めたのですが、登園して泣いたことが1回もないほど(笑)。 それから、冷凍母乳の利点といえば、自分ひとりの時間を気軽にもつことができるのもうれしいです。私が留守をしても冷凍母乳があれば安心なので、産後はすぐに美容室に行ってリフレッシュすることができました。 ――これから育児をするママたちへメッセージをお願いします。 ママ 育児って、ついがんばっちゃうと思うんです。でも、がんばりすぎることで自分が辛くなるのはよくないですよね。自分自身がつぶれますから。それよりも、どれだけ楽しみながら子育てできるかということを大事にするといいのかも。 そのためには、役立ちそうなツールを使うのはいいですよね。私自身は、冷凍母乳がなかったら、「なんで私だけがやらないといけないの?」と文句を言っていたかもしれません(笑)。ひとりでがんばりすぎなければ、楽しい子育ては実現できると思います。 <COLUMN> 冷凍母乳を使っていたママたちにアンケートをとったところ、自分ひとりで出かける時、体調が悪い時、夜中の授乳を家族に代わってもらう時など、さまざまな場面で冷凍母乳が活躍していることがわかりました。ママの体にも気持ちにも余裕を生み出してくれる、ママにとってのお守りのような存在なのかもしれませんね。 ※出典:2020年 9 月ピジョン母乳フリーザーパックモニターアンケートより(n=40) 関連情報:保存した母乳が母乳育児をもっと自由に 最初は導入に迷いがあったTさん夫妻の場合 ――Tさんが冷凍母乳を使い始めたのは、いつ頃ですか? ママ 1年前に出産した病院を退院して、すぐに使い始めました。まずは、入院中に、息子が左の胸をうまく吸えずに苦労したんです。右の胸ばかりを飲んで左側はパンパンになるので、左の母乳は手で搾って外に出すしかなくて。でも、手で搾るのはなかなか大変でした。 それで何かいい方法はないかなと思っていたところ、夫のお姉さんが、自動の搾乳器を以前使っていたことを教えてくれて。「すごく便利だよ」と聞いたことから、夫と私とふたりで搾乳器のことをインターネットで調べ始めました。 ――そして、すぐに購入したのですか? ママ いえ、それが……手で搾る搾乳器と自動搾乳器では、お値段がだいぶ違うんです。夫は自動のほうをすすめてくれたのですが、私は金額面で迷ってしまって(笑)。 それに、おっぱいは、ただ飲ませればいいだけなのだから、わざわざ保存するほどのことはないのでは?とも思いました。搾乳の作業も少し面倒そうだし、買わなくても乗り越えられるんじゃないかなと思ったんです。でも、夫に「効率面を考えると買うほうがいい」と背中を押されて。退院してすぐにピジョンの自動搾乳器を買ってきてくれました。 ――実際に使ってみて、どうでしたか? ママ 買って大正解でした!私は、目の前のことを考えるのが精いっぱいで、効率的な考え方が浮かばなかったんです。その反面、夫は実務的なアドバイスをくれて助かりました。私と夫の実家はどちらも遠方にあるので、ふたりで乗り越えるしかなくて。そういう意味でも、時間にゆとりができる冷凍母乳は助けになりました。 自分じゃなくても、いつでも誰でも母乳をあげられるという安心感 ――冷凍母乳を活用してよかったことを、具体的に教えて下さい。 ママ まずは、左のおっぱいをなかなか飲んでくれないので左胸だけが張っていたんですけど、搾乳するととても楽になるので助かりました。 それから、自分が体調を崩したときのことを考えて、粉ミルクも飲ませてみたくていろいろな銘柄を試したんですけど、どれも受け付けてくれなくて。でも、そういうときも冷凍母乳があれば大丈夫。2、3日寝込んだとしても、夫が母乳をあげてくれるので安心だなと思いました。 実際に、毎日3時間おきの授乳は体力を消耗するし睡眠不足になるので、20分でもいいから横になりたいと思うことがよくあったんです。その場合は、夫が帰宅してから私は2時間ほどゆっくり仮眠を取って、その間の授乳は夫が担当する。そういう流れにしていました。 夫は授乳をすることに憧れていたので、冷凍母乳の存在をとても喜んでいました(笑)。 パパ そうそう。妻は自由になる時間が増えて、私は自分の希望を叶えられて。いいことだらけです(笑)。 ママ あとは、とてもうれしかったのは、ひとりでふらっと散歩に行けたこと。赤ちゃんとずっとふたりきりでいると、赤ちゃん以外の人と触れ合う機会がほぼないんですよね。だから、夫が仕事から帰ってくると、ひとりで散歩に行くこともありました。とはいえ、やることといえば、コンビニに行って店員さんとレジでやりとりするだけなんですけど(笑)。 それだけでも、私にとっては社会に触れられる貴重な時間でした。週末は2時間ほど外出することもあって、この「リフレッシュできる」と思えること自体に気持ちが救われました。 ――これから育児をするママたちにメッセージをお願いします。 ママ 私は育児をしていて、「こうしなきゃいけない」「おっぱいで育てなきゃいけない」など、何かと決めすぎるところがありました。たとえば、周りから教えられたことや新しく知った情報に捉われることで、考え方が偏ってしまったり。 でも、大切なのは、いろいろなことを試して自分自身が心穏やかに過ごせる状態を作ることなんですよね。私がイライラしていたり疲れていると、息子もグズることが多いような気がするので、リラックスや楽しい気持ちをもつことが大事なのかなと思っています。 <COLUMN> 冷凍母乳を活用していたママのうち、なんと95%が他のママにもすすめたいと回答しています! みなさん、冷凍母乳を使う中でそのメリットを実感しているようですね。 ※出典:2020年9月ピジョン母乳フリーザーパックモニターアンケートより(n=40) 関連情報:ママの生活をもっとフレキシブルに「ピジョン さく乳器 母乳アシスト」 育児にもっとゆとりができる! あなたも冷凍母乳を活用してみては? お話を伺って思ったのは、Aさん夫妻もTさん夫妻も、育児をとても楽しんでいらっしゃるということ。それは、冷凍母乳を用いることで、時間的にも気持ちの面でもゆとりが生まれたからこそかもしれません。「おっぱいで育てたい。でも自分の時間も欲しい」というママは、冷凍母乳を一度試してみてはいかが? 関連情報:先輩パパに聞く!ゆとりある育児のために、母乳についてパパも産前のうちから知っておきたいコト 関連情報:【ママ調査】母乳育児をもっと自由に!さく乳器があると、生活はどう変わる? シェアする ツイートする LINEで送る マイリストに保存する 関連キーワード 授乳の気持ち 搾乳 搾乳器 パパも授乳 母乳保存 母乳育児を助けてくれたグッズ 離れていても母乳育児